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トゥシトィヌユールーを楽しむ「花24会」会員=14日
平成22年2月15日(月)
旧正月楽しむ =トゥシトゥイヌユールー泊まり込みで=
14日は旧暦の1月1日、旧正月。 トゥシトゥイヌ ユールー(大みそか)にあたる13日夜、「花24会」(森 孝子代表)の会員19名が天城町のリゾートホテルで島料理を舌鼓しながら、昭和30年代初期の旧正月の思い出話に花を咲かせた。正月前になると各家庭で豚を潰し、豚から取り出した膀胱を膨らませてボール代わりにして遊んだ事や年に一回、新しい着物や下駄を新調してもらった事など幼少時代にタイムスリップ。
翌14日は、松原銅山跡や村興し伝説のある「ふるげんごーいじゅん」、景勝地などを巡って解散した。

【島の正月今昔】
昔は日常生活をはじめ、総てが旧暦が採用されていたが、時代の推移に伴って次第に太陽暦が取り入れられるようになった。太平洋戦争中、旧正月を新正月に切り替えるよう行政当局等から強い指示があり、一時期新正月を行ったが、長年にわたる習慣を一挙に変えることは困難で、島の人々の生活感情になじまず、新旧両正月ををしていた頃もあったが、戦後は再び旧正月に戻り昭和38年まで続いた。社会情勢などで新正月移行への気運が高まり、昭和39年の正月から新正月に切り替え、現在に至っている。

【写真特集】 
島料理:ハンシンネットウ (イモを練り潰した料理 ふるげんごーいじゅん=松原
ショウガチギン(正月用着物)=昭和30年代後半 ウヮァクッシ(正月用の豚解体)=昭和30年代初期