米軍普天間飛行場移設問題で、徳之島が移設先候補地に挙がって、早７ヶ月余りが経つ。４月１８日の１万人集会前後、各ＴＶ局の中継車が徳之島入り、連日ワイドショーやニュースで情報が乱れ飛んだ。そのマスコミ関係も姿を消し、何も無かったかのような静けさを取り戻している。腹案があると言った鳩山総理は退陣、日米共同声明に明記された「徳之島」は今だ消える事は無い。
徳之島空港近くの干潟を埋め立てて軍事施設の建設案などが浮上したが、この干潟は世界的に希少種である「クロツラヘラサギ」（絶滅危惧�TＡ）の飛来や数多くの野鳥の楽園である。稀な冬鳥の「ヘラサギ」（トキ科）は例年なら４月ごろに移動を始めるが今年は干潟を守るかのようにまだ居座っている。徳之島は世界的に見ても貴重な動植物の豊富な地域である。世界自然遺産を目指している徳之島、豊かな自然と貴重な伝統文化のある徳之島。このような島に基地が必要だろうか。