ティダマンデの徳之島 Home
過去の検索
オビトカゲモドキを撮影する常田さん=当部林道
平成22年9月16日(木)
徳之島固有種 オビトカゲモドキを求めて 
写真集「水が育む奄美大島」の著者、常田 守さん(環境省自然公園指導員)がこのほど、徳之島固有種の「オビトカゲモドキ」を撮影に来島。午後10時過ぎ、伊仙町在住の岡崎さんと天城町在住の山田さんの案内で、美名田林道を探索。ここでは発見する事が出来ず当部林道へ直行。途中クロウサギ3匹に遭遇したが目的がオビトカゲモドキのため無視。当部林道に入って十数分後、目的のオビトカゲを発見、常田さんは早速撮影開始。案内役の岡田さんは「最近、出が悪いので見つけることが出来るか心配だった」と肩の荷が下りた様子。怖いもの知らずの写真家の山田さんは、手にとってご満悦。途中崖崩れの為Uターンして轟木林道へ、道路には路面を埋め尽くすほどのカエルが出没、山田さんが車から降りて追い払いながら車を進めた。ここでは収穫なし、帰りの途中ハブがドクロを巻いて攻撃態勢。生かすか殺すか思案の挙句、畑の近くの為、人的被害を考慮して車の下敷きに。

徳之島固有種「オビトカゲモドキ」 手に取ってもてあそぶ山田さん

【オビトカゲモドキ】
鹿児島県指定天然記念物。
<鹿児島県カテゴリー:絶滅危惧 I 類,環境省カテゴリー:絶滅危惧 IB 類>
徳之島だけに生息する固有種。見た目は毒々しいが無毒。胴体部分の長さが6~8cmで,首から背中にかけて4本の桃色の横帯模様がある。ヤモリの仲間だが、ヤモリのように指の裏側が吸着板のようにはなっておらず,指先に小さな爪があり樹や壁を登ることはしない。生息環境の悪化とともに,売買目的の捕獲などによって急速に個体数が減少していて絶滅が危惧されている。