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天城岳にかかった虹=天城町与名間
平成22年10月2日(土)
七色の虹と片降り(カタブイ)    
車窓から天城岳を眺めていると、うっすらと虹がかかって来た。虹は途切れることなく段々と濃くなり、やがて大地をつないだ。山の裏側の手々集落入り口まで車を進めると、さっきの晴天とは違い薄暗く土砂降りの状態である。 自分のいる所は晴れてカンカン照りの酷暑なのに隣の集落では土砂降りという事がよくある。このような気象状態を「片降り」(カタブイ)という。片降りとは、奄美独特の表現で他府県にはない。もちろん片雨とか、片雨時などのような名詞的な使い方はあるが、片降りというように動詞的に表現していることが特異である。広辞苑には「偏降り、カタブリ」という語がある。しかし、それは雨降りばかりがかたよって続く事で、島で言う「カタブリ」とは違う。

大地をつないだ虹=与名間
手々集落入り口での「片降り」 夕暮れの片降り=花徳