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ミフウズラの雄=徳之島町母間にて | |
平成22年11月6日(金) | |
一妻多夫、子育てはお父さん 変わった事が多く、実に不思議な鳥 「ミフウズラ」 |
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鳥の世界では一般的にいって、オスは鮮やかな美しい毛羽をして、縄張りを主張し好戦的なのがっ通り相場である。 ミフウズラの場合はあべこべで、繁殖期になるとメスがオスのように好戦的になる。また繁殖期には、メスは「クゥンム・クゥンム」と、共鳴するようなよく響く音を出してオスを引き付ける。この鳴き声でオスがやって来ると、メスはさらにオスに求愛行動を仕掛けてつがいになる。つがいになったら産卵が終わるまで雌雄は一緒に行動し、たまった卵をオスが抱卵する。卵をオスに預け、メスは再び繁殖行動を始め、他のオスとつがいになる。 体形が大きく、たくましくて美しいメスの後を地味で小柄なオスがチョコチョコとついていくさまは、こっけいというか、男性の目から見れば哀れさえ感じる鳥である。 産卵がすむとメスはその巣から離れてしまい、オスだけが抱卵・育雛を行う。 ミフウズラは生態だけでなく、形態・分類学的にも変わった事が多く、実に不思議な鳥である。 鳥の指はほとんどが4本なのだがミフウズラはこの名が示すように3本の指(ミフ)になっている。なぜ3本なのか、なぜほかの鳥と違う繁殖習性を発展させたのか、大変謎の多い鳥である。 (参考文献:現代の鳥類学、東洋のガラパゴス) |
威嚇ポーズ? | 左♀ 右♂ |