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疥癬症にかかったイノシシ |
平成24年5月14日(月) |
白いイノシシ =徳之島町轟木= |
イノシシによる農作物被害が相次ぐ徳之島で、昨年春ごろから「白いイノシシ」がいると言ううわさ広がった。 先月下旬、徳之島町轟木の木場吉久さん(79)の罠に掛かった約25キロのイノシシは、体全体が真っ白で、毛がほとんどなかった。 これは人獣共通の感染症の皮膚病、「疥癬症」を患っているもので、見た目は白いイノシシに見えるが毛が脱落して皮膚がむき出しになって白く見える現象。
疥癬症は、ヒゼンダニが原因の伝染性の皮膚病。 ダニが皮膚の角質層を掘り進むため、動物は猛烈なかゆみに襲われ、激しく体を掻いたりこすりつけたりして脱毛を起こす。 イノシシの人間界への接近と生息数の過密が背景とみられている。 徳之島町は昨年、北部地区の山裾にイノシシ防除柵を設置したが、来年3月まで農協と協力、有害鳥獣駆除報奨金を交付して300頭の駆除を予定している。
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体を土にこすり付けて抜けた毛 |
徳之島町北部地区に設置されたイノシシ防除柵 |
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