半世紀にわたり、世界の森1500カ所を踏破した京都大学の山田 勇名誉教授(69)が、11日から島内の小学校で「徳之島の森と世界の森」と題して出前授業を行った。 山田教授はこのほど、30万点におよぶ写真の中から600点を厳選して「世界森図鑑
~耳をすませ、ここに~ 」を発刊。 同書の発刊を記念して全国の学校を訪問して世界の自然を紹介する。その一環として11日は伊仙町の阿権、伊仙、面縄の3小学校で、12日は徳之島町の山、神之嶺の2小学校で出前授業を行った。 神之嶺小学校(東条成紀校長・児童数68名)では、3・4年生26名を対象に世界の有名な森林や、徳之島の自然などを写真で紹介。 世界中で森が破壊されている現状などを解説した。 同教授は徳之島町と天城町を結ぶ剝岳林道にも足を運び、手付かずの自然が残っていると感銘していた。
山田勇[ヤマダイサム] 1943年、京都西陣生まれ。京都大学農学部林学科・探検部卒。京都大学農学博士。農林水産省関西・関東林木育種場をへて京都大学東南アジア研究センター教授。京都大学名誉教授。立命館アジア太平洋大学客員教授。元日本熱帯生態学会会長。1965年より東南アジアの熱帯林調査をはじめ、120回にわたり世界の森林を調査 |