台風11号接近前日の4日と8日夜、金見海岸に国の天然記念物オカヤドカリの産卵を観察に出かけた。 8日は、台風接近にしては普段と変わらない穏やかな夜で、岩場から砂浜まで、産卵に向かうオカヤドカリで覆い尽くされ足の踏み場もないほどの大群。 8日は、4日に比べると数が少なくピークも過ぎたようである。
アダン林から岩場を通って、波打ち際にたどり着くと殻から体を出し入れするポンピング動作を繰り返し無数のゾエア(幼生)を放出する。 そこには、幼生を狙う小魚が群れをなして待ち構え、自然界の厳しい営みも繰り広げられる。
やがて満ち潮に変わったころ、子孫を残す一仕事を終えたオカヤドカリは、U-ターンして一直線にアダン林へと向かう。
|