天城町教育委員会は2日、同町兼久の「塔原遺跡」の発掘調査の成果を住民に還元するとともに、町内遺跡に対する地域住民の理解向上に資することを趣旨とする現地説明会を行った。
春 利正教育長の開会挨拶の後、具志堅 亮学芸員(社会教育課主事補)が調査結果や出土遺物の説明を行った。
同遺跡(縄文時代後期〜弥生時代前期)は、1973年に向井一雄さん(83)=兼久=が発見。 住居跡や多数の遺物が出土して3650平方bが現地保存されている。 今回の発掘調査は同所から東北へ約80b離れた地点で行われ、4基の新たな竪穴居住跡を確認。 うち1基が長さ約8b幅約6bで、奄美での最大級と見られている。 春教育長は「今後、県や国の文化財指定を目指したい」と語った。
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