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コウモリ調査と勉強会=伊仙町
平成24年11月22日(木)
徳之島のコウモリ調査
 時には怖がられ、時には眉をひそめられるコウモリ。本当の姿を知ればそのような誤解は解ける。 日本には37種のコウモリがいて、日本陸生哺乳類のおよそ3分の1はコウモリである。しかし研究者が少なく分からないことだらけである。
 先日、「コウモリ識別ハンドブック」(文一総合出版)などを共著している鹿児島国際大学国際文化学部の農学博士舩越公威教授がコウモリの調査で来島。 伊仙町の鍾乳洞や以前当サイトで紹介した保村家のコウモリを捕獲。 同行した参加者に性別の見分け方や体の特徴、生態などについて教授した。 鍾乳洞では、雌雄各1頭のオリイコキクガシラコウモリ(絶滅危惧Ⅱ類)を捕獲、拡幅器を使ってコウモリの発する超音波を録音したり体重測定などをした後、自然界へ放した。
 徳之島町花徳の保村満敏さん(63)宅では、軒先から飛び出だして来た3頭を捕獲。 性別を調べたところ雌2頭に雄が1頭のアブラコウモリ。 アブラコウモリの雌は集団生活をするが雄は単独行動をするらしい。 今回、同じ場所から雌雄が捕獲されたことはコロニーを形成している可能性があり非常に珍しいと船越教授は語った。


 オリイコキクガシラコウモリ (絶滅危惧Ⅱ類
 リュウキュウテングコウモリ (絶滅危惧Ⅰ類
 
鍾乳洞に入るメンバー (下:舩越教授) アブラコウモリ
 恐る恐る触れてみる同行者  超音波の測定録音
体重などの 計測  計測後自然界へ放されたコウモリ
 雌雄の鑑別  雄の性器 (人間に換算すると約1メートル)

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