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【写真特集】 | |
寺田県埋没文化財センター所長の講演会=3日、西部公民館 | 天然記念物指定答申記念祝賀会=3日 |
妙巌神社と明眼の森 | 遊歩道が整備された入り口 |
神木のデイゴ | アマミアラカシやタブの木などで構成される森林 |
国指定天然記念物 「アカヒゲ」=11月25日、明眼にて | 徳之島固有絶滅危惧種 「トオクノシマヤマタカマイマイ」11月25日 |
国指定天然記念物 「カラスバト」 | アマミアラカシ |
拝み所 | クワズイモ群生地 |
昼なお暗い遊歩道 | |
石垣が積まれた按司の館? | 中から見ると |
アコウネッタイラン 絶滅危惧ⅠB類 | 徳之島が北限のコモチナナバケシダ 絶滅危惧ⅠA類 |
アマミテンナンショウ 絶滅危惧Ⅱ類 | マツバラン 絶滅危惧Ⅱ類 |
【明眼の森の概要】 鹿児島県立博物館研究報告(第29号):1~28,2010 寺田 仁志* ・大屋 哲* ・久保紘史郎 明眼の森はかつて徳之島が琉球国によって統治された頃,琉球国の役人である按司の館が置かれ,またその後,風葬の地にもなり,ユタ神の斎場があり,神聖な場所として伐採等は避けられてきたといわれている。一帯は伊仙町の「史跡名勝」に指定され,現在明眼公園として保護されており,1m幅のコンクリート歩道が敷設されているが,人工的なものは明眼神社の拝殿を除いて見当たらない。 地形は標高が160m前後の隆起石灰岩からなる丘陵が浸食され,南東に向かって谷が形成されている。明眼公園の入口は南西端にあり,明眼神社の鳥居が目印となる。入口から20mほど北に上ったところに拝殿等があり,さらに北に20mほど上ったところに,東に回る分かれ道がある。北に急な階段を上ると高さが160m前後の小丘があり,ここは按司の見張りどころとして利用されたという。この小丘は北緯27度43分6秒,東経128度54分40秒の位置にあり,国土地理院の地形図(5万分の1および2.5万分の1)および伊仙町作成の地形図上でも表されていない。分かれ道を東側に回り小丘を迂回して180°回転したところで,遊歩道を再び北上すると,左側は平坦地となる。この平坦地に按司の館が建っていたと伝えられている。さらに北上すると,やがて道は二手に分かれ,直進すると道は最標高地点の尾根に達する。右折すると20m前後左側に石灰岩の小丘がある。この一帯はユタ神の礼拝所として利用された。さらに遊歩道を蛇行しながら下ると,後に急激に落ち込み,ドリーネにつながる。ドリーネは帯状になり明眼公園の中央部から南西に向かって伸びている。遊歩道は円周状になったドリーネに沿うようにつくられているが,窪地の中心部を過ぎたところで分岐する。左折してドリーネを上り再び対岸をまたいでいくと,風葬場の洞窟につながる。分岐点を直進すると遊歩道は急斜面となり,ドリーネによって裂かれた丘の頂上(164m)に達する。頂上は平坦となっており,遊歩道をそのまま進むとやがて耕作地に突き当たる。 今回の報告は以下4回の調査によって行われたも のである。 ①1995年8月11日~8月15日 調査者 大野照好 田畑満大 寺田仁志 ②2008年1月21日 調査者 寺田仁志 田畑満大 大屋哲 ③2009年9月19日~9月22日 調査者 寺田仁志,田畑満大,大屋哲,久保紘 |
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鹿児島県立博物館研究報告(第29号):1~28,2010 徳之島明眼の森・義名山の植生について 寺田 仁志* ・大屋 哲* ・久保紘史郎 より転写 |