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徳之島ダム堤体で広瀬所長から説明を聞く参加者
平成25年1月10日(木)
県下で三番目に大きい徳之島ダム」見学会   
 このほど、徳之島ダムの見学会があった。 同ダムは、平成22年10月に工事を完了し、現在は、ダムを造る時に秋利神川の水を流していたトンネルを塞ぐ工事が行われている。 久しぶりの好天気に恵まれ、徳之島3町から17名が参加。 徳之島用水管理所二階で広瀬 伸農政局徳之島事務所長から、県下で三番目に大きいダムであることやダムを造るのには適した地形であるが低地にあるためポンプアップしなければならないなどの難点がある等の他、水を利用して発展した農家の例、事業概要などの説明があった。
同ダムは、セメントを使わず岩石や粘土で水をせき止める「ロックフィルダム」形式を採用。 200年に1回の大雨でも大丈夫なように設計されている。 また放流水を利用して電気を発電、九州電力に売電する。 島内の発電所は、海岸沿いにあり、津波などの災害が起きた非常時にも同ダムでは発電ができる利点がある。 年間発電量は158万kwh(一般家庭約300世帯分)。
ダム周辺には希少動植物が多数生息、生育しているが、ダム建設により秋利神川が分断されることから、水生生物の移動経路として魚道を設置、自然環境面にも配慮している。 当日は堤体の下(ダムの底)を通っている監査廊も特別に見学出来、313の階段の上り下りに参加者は一汗かいていた。

【写真特集】   
管理所で徳之島ダムの概要説明を聞く参加者 岩石と土で作られたダム堤体
堤体を見学する参加者 堤体の下にある監査廊の入り口
   
 厚さ2mのコンクリートで出来た堤体の下にある監査廊 手すりを頼りに 313段の階段を汗をかきながら上る参加者
   
 監査廊の最下部に設置された浸透圧観測孔  将来の観光名所?
   
 昨年の台風時の湛水跡が茶色に染まっている (矢印)  
   
 放流設備について説明をする広瀬所長  
   
 自然環境に配慮した「魚道」  
   
【徳之島ダム概要】

形式 中心遮水型ロックファームダム
堤高 56.3m
堤長 265.5m
総貯水量 812万
受益面積 3,451ha (徳之島町1,068ha,天城町1,346ha,伊仙町1,037ha)
受益者数 3,759人
主要工事計画 ダム1ヶ所、用水路128km、揚水機3ヶ所、加圧機6ヶ所、調整池2ヶ所、ファームポンド12箇所
総事業費 59,000百万円
事業工期 平成9年度~平成27年度

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