今年4回目の徳之島最高峰の井之川岳(644.8)登山に挑んだ。今回は、野生希少動植物保護推進員総勢6名で、午前10時にテレビ塔を出発。約7時間かけて植物などを観察しながらパトロールを行った。 いつもとルートを変え、山頂から母間登山道を途中まで下り、「ブマウデガナシ」(母間ウデガナシ)で絶景を堪能した。
今回の登山は、個人的にはこのウデガナシに行くのも目的の一つだった。 約50年前、同級生5人で母間側から学生服で登山、このウデガナシで写した50年前の懐かしい写真を先日見せてもらった。写真を見せてくれた当人は、現在体調不良で登山などできる状態でないので、機会があったらウデガナシからの風景を写してきてあげると約束していたからである。当時、一緒に登った5人の内の一人はすでに他界、50年の歳月を感じるが、ウデガナシからの眺めは、50年前と少しも変わっていない。
井之川岳は島の中央を走り徳之島を両断している。小中学校の校歌や応援歌そして島唄「むちたぼり」にも歌われている。 シマでは、高い山岳をウデガナシと呼び、信仰の対象にもしてきた。母間ウデガナシはその代表的な例である。ちなみに母間ウデガナシには拝所があり、元旦の早朝には米と酒を供えてまつる習わしがあり参拝者も多い
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