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イノシシ侵入防止網が張り巡らされたキビ畑=3日、徳之島町
平成25年2月6日(水)
キビ生産見込み史上最低    =イノシシ被害に悩む農家
 徳之島の今期のサトウキビ生産量は、過去最低となった前期を下回る13万7521トンにとどまる見通し。 相次ぐ大型台風の襲来に加え、メイチュウ、イノシシ被害などが深く影響している。 先日、徳之島町のSさん(75)のほ場に案内してもらった。 周囲にはイノシシ侵入防止用のネットが張られ、順調に生育しているように見えたが、一歩中に足を踏み入れてみるとイノシシの食害や踏みつけで無残な姿が目に飛び込んだ。Sさんは「これでは肥料代も出ない」と肩を落としていた。 天城町と徳之島町では県の鳥獣被害補助事業を導入し、山裾にイノシシ侵入防止柵の設置を進めている。イノシシ被害急増の原因については、昨年のたび重なる台風接近で餌となる木の実などが減少したためではないかなどの声が聞かれるが、野生化した多産型のイノブタが原因と指摘する声もある。

 キビ畑の中、イノシシ被害で刈り取りの出来るようなキビはほとんど無い
徳之島町北部地区で進められているイノシシ侵入防止柵設置 トタン板による自衛策

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