徳之島町母間集落に、次のような伝説がある。 「ある日、集落で大火が発生。火の手は集落中に広がり、大ウナギの棲み家近くまで火の手は追って来た。その時、棲み家から飛び出してきた大ウナギが尾びれを左右に振り、水しぶきをあげたところ、燃えさかっていた炎はたちまち消えた」。
反川集落と大当集落の境界を流れる福川という小川に、大きな石があり、その石の下に大ウナギが住んでいる。1匹が姿を消すと、またすぐ後継ぎの1匹が現れ、住み付く。近くで夜光貝細工「工房海彩」を営む池村茂さんや集落の人達は大ウナギを「ウナンギャナシ」(ウナギの神様)として手厚く保護している。 年に1回、現地でウナンギャナシ祀りを行い、地域の安全・安心と繁栄を祈願している。
先日、池村さんの案内で石の下から餌を食べに出てきたまだら模様の「ウナンギャナシ」を見る事が出来た。
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