第1回徳之島ウミガメミーティング(奄美海洋生物研究会・興 克樹会長主催)が25,26日の二日間、徳之島町役場会議室と伊仙町面縄海岸であった。
1日目は住民ら約60名が参加、町役場会議室で興 克樹さんとウミガメ研究や調査をするために2011年奄美に移住した水野康次郎さん(石川県生まれ)、地元の池村茂さん鈴木竜爾さんが、ウミガメ保全の取り組みや生体解説・調査講習などを行った。
同じカメが同じ地域に3~5回上陸することや、生まれてすぐの卵は中性で29度を境に温度が高いとメスに低いとオスになることなどを学んだ。 池村さんが2012年度の徳之島におけるウミガメ上陸回数を報告、前年度比96件増の116回で過去最多。
2日目は、数日前産卵が確認された伊仙町面縄海岸で現地調査講習会があった。小雨の降るあいにくの天候にもかかわらず約40名が参加。 アカウミガメとアオウミガメの足跡の違いや産卵場所の違いなどを確認した。
興会長は「地域住民参加型のウミガメ調査の拡充をめざすと共に上陸、産卵場所の環境保全に努めることが、地域資源、観光資源としての活用にもつながる」と述べた。
同会では、メーリングリストを作成。希望者には上陸や産卵情報の提供を行う。 また、ウミガメに関する情報を3町役場企画課か、徳之島虹の会 86-3575への連絡も呼びかけている。
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