天城町平土野の真瀬名川横の県道沿いにガジュマルの老木二本が目を引く。 このほど、同地区の総会で平土野のシンボルでもある同ガジュマルを保存することが決まり、むき出しになっていた根に盛土をしたり肥料を入れ整地を行った。
11日夜、樹齢100年(超)の看板を取り付け、保存の音頭を取った中村明秀さんら有志十数名が集まって樹木の長命を願ってガジュマルの下で盛大に祈願祭を行った。 中村さんは、「古き良き時代の全ての物が無くなる中、こういう物をいつまでも残して大切にして行きたい」と語った。
同ガジュマルは、兼久出身の秋田為廣さん(明治20年生)が、地盤が不安定で大雨の度に河川敷が流されていた同地を約4ヶ月かけて埋め立て工事を行い、その上に植えた10本のうちの2本。 都市計画で全てが伐採の予定だったが、秋田さんが役場との粘り強い交渉を行い2本だけがかろうじて伐採を免れた。
前田東三区長(71)は「世界自然遺産が叫ばれる中、このような足元の宝を大切にして行かないといけない」と話した。
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