富士山といえば、日本を代表する景勝地であり、平成25年6月22日、第37回世界遺産委員会がカンボジアの首都プノンペンで開催され、世界文化遺産に登録されました。その後、注目度は高まるばかりで、何よりも美しく雄大な山容が魅力の富士山ですが、季節や天候によって富士山が見せる多彩な表情を、私たちはどれだけ知っているでしょうか。
富士山は世界に誇る日本一の美しい山です。 駿河湾からの海抜3776メートルの高さは日本一で、なによりも頂上からすそ野まで山全体の流れるような美しい姿は、世界にも類がありません。世界唯一の名山といわれるゆえんです。
処で、富士山の語源のほうは、いろんな説あって、はっきりしたことは、今のところ専門家の間でもはっきりしておりません。日本語説、アイヌ語説、南方語説など、いろいろな説がこれまで発表されています。
日本語説には、『万葉集」巻三の山部赤人が詠んだ富士山の歌に、「不尽山」と書いてあることから、永久に尽きることのない、千古万古にそびえ立つ山と言う 意味をこめて、あて字したものであろうと解釈する説があります。
アイヌ語説は、昔この地方に住んでいたアイヌ人が、実際に噴火する火山の噴煙や火を見て名づけたもので、「フジ」はアイヌ語の hunch(火),push(噴火)からきたものとされています。(この語源も賛否両論、諸説あり) ところが、富士山が活発な火山活動をしていたのは歴史以前のことで、アイヌ語説には、やや 無理があるといわれています。
南方語説が最も合理性にとんでいるとされています。マレー語ですばらしい、素敵だと言う意味の puji(プジ)がなまって、フジになったというものですが、富士山の美しい姿を見て、すばらしいと驚嘆の声を上げた、その声が山の名になったというこの説は、音韻史の面からみても納得のいくものだそうで、事実、ありそうなことではないかと言うのが、専門家の意見です。
このように、富士山の名前の由来は、専門家の間でも、諸説があって見つかりそうもありませんが、富士山が世界一、美しい山であることに、異を唱える人はいないようです。また,昔の物語には、富士山の見えるところには、美人がいないとの表現が多く書かれており、やはり富士山より美しいのはないという表現であろう。ちなみに、知人の’77年度のミス日本、最近ではミスユニバース等多くの美人が静岡県の富士山の見えるところから出ているのも事実である。(オレゴン大学日米比較文化論講義資料、富士山によく似たオレゴン州のマウントシャスタ、ワシントン州のタコマフジ,日米山の比較)
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