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伊藤知事と牧野三佐男教授(右)
平成20年12月11日(木)
伊藤県知事の講演より 〜奄美関係〜
11月25日、東京の三州倶楽部で 「二期目の県政推進にあたって」と題して伊藤祐一郎県知事の講演が行われた。 伊藤知事は鹿児島をグローバルで「安心・安全」「活力・快適」「共生・有徳」な県にしたいと強調。
同講演会に出席した牧野三佐男氏(目白大学大学院教授=徳之島町出身)から奄美関連のレポートが届いたので、以下紹介します。


鹿児島は日本一暮らしやすい県

l  「住みやすさ指数」総合で全国1位(2005年度「くらしと環境に関する世論調査」『時事通信社』

日常生活「買い物などの便利さ」、「医療機関の便利性」、生活環境「空気・海・川のきれいさ」、安全・整備「子供の遊び場の安全性」、生活文化「美しい町並みや伝統的な行事」など5分野18項目についての住民満足度が、鹿児島1位、2位石川県、3位宮崎県、4位山口県、5位北海道

農山漁村の活性化と奄美・離島の振興

l  長寿と子宝の島・奄美群島

100歳以上の人口比率は沖縄の1.73倍

全国上位の合計特殊出生率(全国ベスト10市町村に奄美4町がランクイン)

それらを支える独特の食材・食文化

食材:ハンダマ、葉ニンニク、田芋、パパイヤ、エラブチ、赤ウルメ、島豚、黒糖など

       食文化:鶏飯、山羊汁、油ぞうめん、パパイヤ漬け、黒糖焼
           酎、
黒砂糖など

l  奄美・離島のアジアの新たなリゾートアイランドとしての可能性

離島空港を活用したチャーター機や自家用機による観光客の受入れ

島々の港湾を活用したクルージング観光

「花粉症のない島」奄美

l  世界自然遺産への登録を目指す奄美の多様で希少な野生動植物

天然記念物:アマミノクロウサギ、ルリカケス など

絶滅危惧種:リュウキュウアユ など

l  奄美群島の文化の多様性

島唄、8月踊り

重要無形民族文化財の諸鈍シバヤ(瀬戸内町)、与論十五夜踊り(与論町)など

島々で異なる「ありがとう」の表現

奄美大島:ありがてさまありょうた、ありがたさまありょうた

喜界島:うふくんでーた

徳之島:おぼろだーに、おぼれだりょん

沖永良部島:みへでいろ

与論島:とうとがなし(尊尊無我)

l  農山漁村の活性化

多様な地域資源を生かした産業の振興、グリーン・ツーリズム、

ブルー・ツーリズムなど都市住民との交流・連携の促進、UIターン、二地域居住の推進 など

l  自立的発展に向けた奄美・離島の振興

豊かな自然と個性的な文化を生かした“癒し 観光の展開、安心で快活な生活空間作り、島内外との交流ネットワーク(しまのサポーターなど)の形成 など

    以上の取組を進めることで将来の鹿児島、特に奄美群島は、奄美・離
    
島地域が、国土の保全や管理などに果たす重要な役割への適切な評価
    のもとに活性化され、住民が安心して生涯を送れる地域になっていま

    す。