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ソテツの実割り
平成21年5月8日(金)
〜島ンチュぬ生命を支えた〜してぃちんない(ソテツの実)
徳之島町花徳の老荘楽笑会(政岡良治会長)のメンバーが前回の椿油絞りに次いで、
ソテツの実割りを行った。 第二次大戦から終戦後、さらに米軍政下、そして昭和30年
ごろまでの食糧難の時、このソテツが島の人々の生命を支え救った宝である。
ソテツの実を割りながら話題は当時へタイムスリップ。食糧事情の悪かった当時、ソテツ
粥に米粒をほんのわずか混ぜて食べたり、止血剤や傷口に充て薬用にしたと言う。その
反面、あく抜きが悪いと生命にかかわる程の大きな問題も抱えていたという。
真っ二つに割った実は殻から取り出し、水に浸けてあく抜きをした後、乾燥させ製粉して
味噌、おかゆなどおやつに用いられた。


老荘楽笑会のメンバーと前回製品化した「椿油」。 政岡会長(右)