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天城町で発見された「厨子甕(ずしがめ)」
平成21年6月25日(木)
天城町の海岸近くに「厨子甕(ずしがめ)
天城町南部の海岸近くで「厨子甕(ずしがめ」が発見された。発見場所近くには遺跡があり、縄文時代後期から中世にかけての集落跡や竪穴式住居、遺構などが確認されている。すぐ下には「トゥール墓」(洞穴墓)などもある。一帯は葬祭の場所ではなかったかと思われる。赤土で焼かれた「納骨箱=厨子甕(ずしがめ)」の屋根には山伏、側面には手を合わせた人間様の精細な彫刻が施されている。幸多勝弘氏(徳之島郷土研究会・天城小学校教員)は「薩摩侵攻以前の1500年後半、首里城(琉球)から派遣された由緒ある者の骨壷では」と推測。
厨子甕は、洗骨葬が行われる沖縄全域と奄美諸島に分布。墓と同様に、死者の家であると考えられている。

屋根部分に施された山伏様の彫刻 側面
前面 全体
拝み石? トゥル墓(洞穴墓)
トゥル墓 トゥル墓