ティダマンデの徳之島 Home
過去の検索
ダイサギソウ=天城町当部
平成21年10月14日(水)
秋彩る純白のダイサギソウ 絶滅危惧種
伊仙町長選告示
シラサギの飛ぶ姿を連想させる「ダイサギソウ」(環境省カテゴリー絶滅危惧ⅠB)が秋の訪れと共に純白の花を開花している。林縁などに生える地生ランで、近年、土地造成、観賞用採取などで存続をおびやかしている。
 任期満了に伴う伊仙町長選挙が13日告示された。立候補したのは届け出順に、新人で元町議会議員の幸多実さん(54)と、現職で3期目を目指す大久保明さん(55)のいずれも無所属の2人。投票は今月18日に行われ、午後8時から町議会議場で即日開票される。10月9日現在の有権者数は6053人(男2992人、女3061人)。
伊仙町長選挙は前回も県警機動隊の監視下で投票が行われるという異常な状態が起きた。今回こそ、ダイサギソウのような純白な選挙であって欲しい。

幸田実候補(54)無・新    大久保明候補(55)無・現(2)


下記はウィキペディアフリー百科事典からの転載。

町長選問題

4年に一度行われる伊仙町の町長選は、現職陣営と新人陣営で町を二分する程の激しい選挙戦で全国に知られている。 町長選の時期になると、全国からテレビや新聞の取材が殺到し大々的に報じられるので、徳之島から離れた地域で徳之島のイメージについて尋ねると「選挙で有名な島」と返される事が多い。

原因

はっきりとした発端は分かっていないが、以前から奄美群島を地盤とする国会議員同士の対立があり徳田虎雄の地元である伊仙町でも政治的な対立があったからと考えられている。

現状
  • 1991年の町長選では、不在者投票の扱いをめぐり両陣営が暴徒化。開票所に火炎瓶を放り投げたり投石騒ぎになるなどした。
  • 2000年の町議選では、不在者投票用紙がゴミ箱に捨てられていた事が発覚し裁判となる。裁判は最高裁判所まで持ち込まれた結果、選挙は無効と判断され一旦は当選した立候補者も失職した。


「役場で課長を務めていた人間が、町長が変わった途端にごみ収集の業務へ左遷」という例があるように、町長選挙は町民の生活を大きく左右する重要な出来事であるため、2005年の町長選の投票率は95.5%と全国的に低迷する過疎地の選挙投票率において異常な投票率を示している。投票所において各陣営がテントを設置し、その中に監視員を数名置いてどの候補者に投票したかチェックしていたと言う例もある。

また、選挙に絡む賄賂も深刻である。 町長選の内情に詳しい関係者は、特定候補に投票するのを依頼され5万以上もらった経験のある有権者が1割、1~3万もらったのは5割はいると指摘している。

対策

選挙の結果を原因として両陣営が暴徒化しないよう、様々な対策が取られている。

  • 選挙が近づくと鹿児島本土から鹿児島県警の機動隊が出動し、投票所や開票所の警備を行う。
  • 投票終了後は、開票所までパトカーの先導付の車を使い票を運搬する。
  • 開票の際は誰も入れないよう、機動隊員が開票所を厳重警備。中で開票作業を行う町職員も携帯電話などは持ち込めない。

その他にも、このような状況を根本的に解消しようと積極的に討論などを行っているグループもあり、これからの動向が注目されている。