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ジャンプして着地した瞬間
平成24年1月20日(金) 
国指定天然記念物                シリーズ午前0時  No.50
トクノシマトゲネズミ  =絶滅危惧TB類
 年末から約一月間、天然記念物で徳之島固有種の「トクノシマトゲネズミ」の撮影にトライしてみた。これまでも何度かカメラに収めているが、目撃してから慌ててカメラを取り出すためほとんどがピンボケ。今回はトゲネズミに的を絞り、いつでも撮影できるような状態で挑んでみた。ちょうど繁殖期とあって、初日に成獣2匹と屍骸1匹を確認。その後毎晩のように確認できたが最近出没回数が少なくなって来た。
トクノシマトゲネズミは、奄美大島の固有種アマミトゲネズミと似ているが、体がやや大きく頭骨の形態が異なることから2006年新種として記載された。
体長は約9〜15センチ。尾の長さは約6〜13センチ。長さ約2センチのトゲ状の硬い毛をもつ。毛の色は暗褐色(先端が橙色で基部は暗白色)腹面の毛は灰色や白。自然度の高い天然林に生息し夜行性。食性は雑食でシイのみを好んで食べる。ハブの攻撃から回避するための垂直方向へのジャンプ力に優れ、移動方法はカンガルーに似ている。

【写真特集】
トゲ状の硬い毛  初めてのフラッシュに驚いて約40pのジャンプ
 
ジャンプを始める瞬間 (尾が切れた個体)) つがい?(鼻に丸印の個体)
   
 シイの実を食べるトゲネズミ  立ってシイの実を食べるトゲネズミ
 
 クロウサギ侵入防止用の網にへばり付く  トゲネズミの屍骸

(撮影場所:井之川岳、天城岳、山クビリ、上城。 撮影時間:午後10時〜午前1時ごろ)) 
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