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県指定天然記念物「イボイモリ」=24日、午前0時40分西阿木名
平成24年2月24日(金) 
シリーズ午前0時
古代両生類の生き残り 「イボイモリ」         No.51
 高気圧に覆われ、日中の最高気温が23度近くまで上がった昨日、夜になっても気温は下がらず 「イボイモリ」 が出没しているのではと思い、知人等と久々の「栄養会=ヤギ汁会食」の後、西阿木名に出かけてみた。
アカガエルの集団が耳をつんざくような大合唱をしているので、今日はチャンスだと浮いた気持ちを抑えながら車を進めると、黒い個体が目に飛び込んできた。懐中電灯で周囲を照らすと5匹を確認することが出来た。 西阿木名のK獣医師から一晩に100匹近くを見たことがあると聞いているので、そのような光景に遭遇しないかとこれまで数回足を運んでいるが1匹見るのが関の山。
徳之島では12月〜2月に求愛行動をとるので、遭遇した5匹も「婚活中」では、と思い1時間以上観察していたが、微動だにしないので諦めて帰る事にした。

イボイモリ
奄美大島、徳之島、沖縄、渡嘉敷島にのみ生息。琉球列島の固有種。
2003年4月に鹿児島県指定天然記念物に指定された為、現在は採集することが禁止されている。
全長15p前後。全身黒褐色で肛門の周り、足裏、尾の下側にオレンジ色がかった班がある。皮膚には多数のイボがあり、肋骨が左右に張っている。原始的なイモリで数の少ない貴重種である。 夜行性で森林に接する農耕地や林縁でよく見られる。

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