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マルダイコガネの雄=26日、午前0時40分ごろ徳之島高地
平成25年4月27日(土)
シリーズ午前0時   
固有種「マルダイコクコガネ」を探し求めて     No.57
 先月末、九州大学と鹿児島大学の学生が奄美大島と徳之島の一部の山地のみに生息している固有種の「マルダイコクコガネ」の採集・研究に訪れ、数日間付き合をした。 以前、不法採取をしているマニアらしき人を何度か見かけたことがあるが、クロウサギの糞やリュウキュウイノシシなどの糞をエサとする「糞虫」のため、あまり気にもせず興味もなかった。 ところが、学生さん達が採集した実物を見て子どもの頃、グリコに付いていたおまけに似ていてとてもかっこ良く、興味をそそられた。
採取した個体を借りて写真に収めたが、自分で採取して写真が撮ってみたくなり、牛糞を仕掛けて、深夜の山地に何度も足を運んだが空振りばかり。 
昨夜、久しぶりに満月の下、山地に赴いてみた。 山地は気温もそれほど高くなくハブの心配もいらない、コノハズクの鳴き声を耳にしながら中腹で「トクノシマヤマタカマイマイ」を撮影して居ると、黒光りする小さな動く物体を発見。 目を凝らしてみると、これぞまさしく探し求めていた「マルダイコクコガネ」。 接写レンズに取り換えて大の大人が興奮しながらシャッターを押しまくった。

マルダイコクコガネ】:徳之島固有亜種で一部の山地のみに生息。環境省カテゴリー絶滅危惧U類。おもに夜間に活動、雄は頭に1本の角を持ち体は丸く、羽が退化しているため飛ぶことは出来ない。体長約16ミリ。マニアなどの採取により減少しつつある。


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