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立ち枯れを起こした松の木=徳之島町徳和瀬 | |
平成23年4月20日(水) | |
松くい虫被害 =徳和瀬で全滅状態= | |
南西糖業徳和瀬工場近くの白嶺神社一帯の松が、松くい虫被害で立ち枯れを起こしている。ほぼ全滅状態で、目に飛び込んでくる光景は痛々しい。奄美諸島での松くい虫被害は1990年に瀬戸内町で発生し、95年には加計呂間島を中心に被害は徐々に拡大している。大島地区の被害量は2010年12月末現在、8万8千立方メートルで県全体の97%を占める。 県森林整備課は拡大の理由を「害虫の羽化時期を狙い薬剤散布で駆除する方法が効果的だが、貴重な野生動植物があることなどから実施していない」と説明する。 松くい虫被害は、体長1ミリ以下のマツノザイセンチュウという線虫が引き起こす。被害木は樹勢が衰え枯れていく。 郷土誌「潮風」によると、同松林は1945年、敗戦1月後の9月中旬、南西諸島伝いに日本列島を縦断した猛烈台風の直撃を受け、樹齢数百年は経つと思われる大木が1本残らず吹き倒された後に蘇生した二世代木。65年の年月を経た琉球松の自然林。 |
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ほぼ全滅状態の松 |
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