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見ごろを迎えたユリの前に立つ松村さん
平成23年8月11日(木)
当部の花咲かせ爺さん
89歳の元気印 松村武昌さん
天城町当部の農道脇でユリが見ごろを迎えている。時期的に珍しいので、近くで清掃作業をしていたお爺さんに話しかけたところ、すぐ近くの自宅に案内され、戦前、戦中の色んな思い出話や人生訓などを聞かされた。ユリは一昨年の農業祭で球根を買って植えたもので、今年が初めての開花だという。 庭には、現在では希少種となっている色んな植物が花を咲かせていた。
名前を聞くと、メモ用紙に達筆な字で89歳松村武昌と書いてくれた。 一男三女に恵まれたが妻を若くして亡くし、それ以来89歳の現在まで身の回りのことはすべて自分でこなしているという。 松村さんは、耕運機、軽乗用車の運転を今でもこなしている。 子供たちから車の運転は止めた方がいいと言われるが、車を乗らないと生き甲斐が無くなると話す。 自分なりの法律を作ってあって「出勤時間帯などの車の多い時間は乗らない」 「薄暗くなったら乗らない」等を守ってると言う。 
クロウサギに付いても色々と語ってくれた。当部は今、「クロウサギの里」になっているが昔はクロウサギは居なかった。天城と徳之島町から開墾が進み、棲む場所がなくなって島の中央の当部に集まって来た。 開発のし過ぎだとも。
話が一段落すると、刈り払い機を取り出して来て、新しい刃に取りかえ「働くことは健康の元」と言って農道の刈り払いを始めた。 89歳とは思えない元気印に脱帽してしまった。


刈り払い機の刃を取り変える松村さん   98歳とは思えない見事な刈り払い作業
 

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