このほど、徳之島町手々集落で国の特別天然記念物アマミノクロウサギの屍骸が相次いで3頭確認された。先月の28日、同集落の堀田富嗣さん(64)が県道から約400m程山間部に入った手々林道で1頭の屍骸を発見、連絡を受けた町役場の担当者が調査に駆け付けたが発見当時カラスが屍骸をついばんでいたとの事で、ほとんど白骨化しており死因等の特定には至らなかった。 翌29日には、政
武文さん(59)が山手側農道で2頭の屍骸を発見。2頭は約30pの至近距離で発見されたので、つがいとも考えられるがすでに白骨化していた。 発見場所の両地点は、いずれも道路上で、これらの道路は夜間ハブハンターの車の往来が多い場所で交通事故の可能性も考えられる。 両発見者はこれまで、クロウサギに遭遇したことは一度もなく、集落民の目撃情報も皆無なところから相次ぐ屍骸の発見に大変驚いていた。 政さんは、「貴重な希少動物のクロウサギが相次いで死亡して発見されたことは非常に残念だ。奥山にしか生息していないのではと考えられていたのが意外と近場の農地周辺で活動していることが確認されたことから今後、注意して見守って行きたい」と語った。
(同場所は、夜間野良猫を目撃することがあるので野良猫による殺傷の可能性もある。骨に損傷がないのも野良猫の可能性を示す。)
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