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講演を行う山田文雄氏=25日、徳之島町文化会館
平成23年12月27日(火) 
絶滅懸念 緊急講演会
アマミノクロウサギとトクノシマトゲネズミ今とこれから 
 今月17日から、独立法人 森林総合研究所の山田文雄氏(農学博士)や岡山理科大学 理学部 動物学科の城ヶ原貴通氏、北海道大学の学生なども含め計5人で、徳之島のアマミノクロウサギとトクノシマトゲネズミの生態調査を行っている。 2005年の調査では一部の生息地で捕獲個体が得られたが、その後の状況は不明だった。今回の調査で25日現在、北部地域で5個体を捕獲,、赤外線カメラにも収めた。 山田氏はこのまま放置しておくと絶滅が予想されると懸念、25日夜、徳之島町文化会館で「アマミノクロウサギとトクノシマトゲネズミの今とこれから」と題して緊急講演会(NPO法人 徳之島虹の会・松田清蔵理事長主催)を行った。
講演会には約50人が出席、足元の絶滅寸前の固有動物の話に熱心に聞き入っていた。 終了後、活発な質疑応答があり、山田氏は「ここに居るのがいなくなると世界中から居なくなることで、島の人たちはもっと認識してほしい」、「トゲネズミが少なくなったのはノネコのせいではないか」、「保護のためには、世界自然遺産登録が良いのでは」などと語った。

 外出から帰って来て巣穴を開けるアマミノクロウサギ=25日深夜
   
国指定天然記念物(徳之島固有種)
トクノシマトゲネズミ
2011年8月、井之川岳で撮影
トクノシマ トゲネズミの毛


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