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イノシシが穿り返した登山道=11日、井之川岳中腹
平成24年2月14日(火) 
雨の中の井之川岳登山
 連休初日の11日、知人から井之川岳(645㍍)登山に誘われ、今年3回目の登山に挑んだ。 出発前、自宅から井之川岳を望むと雲が立ち込め小雨模様。 一昨年も土砂降りの中を登ったメンバーで、中止にはならないだろうと家を出発。登山道入り口に着くと、名瀬在住で植物に造詣の深い田畑満大先生(奄美の自然を考える会顧問)が、天城町で講演があったついでだと言って先に到着していた。願ってもいない人の参加で足取りも軽く、小雨の中を登山開始。イノシシの掘り返した跡がいたる所に見られる中、固有種や希少植物などを観察しながら頂上に到着。 昨年盗掘され、ボランティアによって埋め戻されたアマミテンナンショウが活着していてホッとしたのもつかの間、頂上周囲の樹木の中は、空き缶やペットボトルが散乱。 「どうせ捨てるなら清掃作業がしやすい広場に捨ててくれれば良いのに」との意見なども出、世界自然遺産登録に向けて準備が進む中、モラルが問われる一場面を垣間見た。

【森の息吹】
雲がかかった井之川岳(後方の山)=11日
 植生について語る田畑先生  サクラツツジ
徳之島固有種「トクノシマテンナンショウ」絶滅危惧ⅠA  ヒメショウジョウバカマ(絶滅危惧Ⅱ類)
ヤクシマスミレ(屋久島・奄美・徳之島固有種)
 アマミフユイチゴ(奄美・徳之島固有種)  頂上に掛かった雲は水滴となり水を育む
 
 シタタマカズラ  
 リュウキュウヤツデ  
 リュウキュウハナイカダ(準絶滅危惧種)  
 タブの新芽  ツワブキの種

 

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