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 松くい虫の燻蒸処理=天城町上名道
平成24年2月29日(水) 
松くい虫被害樹を燻蒸処理   =天城町
 松くい虫(マツノマダラカミキリ、マツノザイセンチュウ)が発生している天城町で燻蒸(くんじょう)処理が行われている。 一昨年あたりから真瀬名、兼久集落一円で発生、南東方向に向かって被害は拡大している。 県の補助事業で上名道森林公園近くにある約10本の被害樹が伐採されたあとビニールで包んで「キルバー40」という薬剤で薫蒸、松材の中にいるカミキリの幼虫等を駆除した。 関係者は「駆除作業を昨年から始めたが手遅れ状態」だと話す。また被害樹がキビ畑の近くに多く、作業を拒む人もいてスムースに事が運ばないとも。
 奄美諸島での松くい虫被害は1990年に瀬戸内町で発生し、95年には加計呂間島を中心に被害は徐々に拡大している。大島地区の被害量は2010年12月末現在、8万8千立方メートルで県全体の97%を占める。 県森林整備課は拡大の理由を「害虫の羽化時期を狙い薬剤散布で駆除する方法が効果的だが、貴重な野生動植物があることなどから実施していない」と説明する。
松くい虫被害は、体長1ミリ以下のマツノザイセンチュウという線虫が引き起こす。被害木は樹勢が衰え枯れていく。
 
 
  マツノマダラカミキリ  マツノザイセンチュウ(農林水産業HPより)

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