徳之島の生物 | ||||||||||
=生きた化石といわれるアマミノクロウサギの棲む島= | ||||||||||
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絶滅危惧種 | |
◆イボイモリ 【環境省カテゴリー:絶滅危惧U類、県:T類】 奄美大島と徳之島、琉球諸島に分布する固 有種。 頭胴長は72〜100ミリ。脊柱は著しく 隆起し、胴部の背面は全体として葉脈状に凸 凹する。ほぼ全身黒褐色。 本種はきわめて遺存性の高い種で、その存 在は陸橋期以降の琉球列島の古地理、古環 境と強く結びついていると考えられている。 徳之島では比較的高密度で見られたが、ここ 20年ほどの間に生息密度が低下している。 |
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◆キノボリトカゲ 【環境省カテゴリー;絶滅危惧U類】 キノボリトカゲはカメレオンと同じように、周囲 の環境に応じて体の色を緑色や暗褐色に変化 させる能力を持っている。 奄美諸島と沖縄諸島に分布するがなぜか沖永 良部島には分布しない。 奄美大島と徳之島で1990年代以降、ペットと しての商取引を目的とした大規模な乱獲が行 われ、生息密度の低下の原因となっている。 |
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◆ミフウズラ 【鹿児島県カテゴリー:絶滅危惧U類】 サトウキビ畑などの農耕地、草原などで生息 している。 鳥の世界では一般的に、雄は美しい羽をして、 縄張りを主張し好戦的なのが通り相場である。 ミフウズラは逆で、繁殖期になると雌が雄のよ うに好戦的になる。求愛行動も雌が雄に仕掛 ける。 産卵が終わると雄が抱卵する。卵を雄 に預けた雌は再び繁殖行動を始め、他の雄と つがいになる。 |
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◆アマミヤマシギ 【環境省カテゴリー:絶滅危惧TB】 日本固有種で、繁殖確認が奄美諸島に限られ れている。 夜行性で飛び立つ時「ヴィ、ヴィ」 とカモ類に似た声で鳴く。 夜間、林道脇などで長いくちばしを土中に差し 込んでミミズ類などを捕食している。営巣は地 上に直接簡易な巣をつくり、産卵数は3個の 場合が多い。2月頃からつがいによる行動が 見られる。 近年固体数の増加により、県カテゴリーで「絶滅危惧種」 から「絶滅の危険が増大 している」にランク下げされた。 |
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◆クロツラヘラサギ 【環境省カテゴリー:絶滅危惧TB、県:T類】 本種は世界的希少種で、世界の総生息数は 約1,000羽と推測され、徳之島空港近くの千潟 や亀津の大瀬川河口などに冬鳥としてたまに 飛来する。 全長74cm、雌雄同色。全身が白色で足は黒 色。くちばしは長くヘラ状で黒色。 水の中にくちばしを入れて、時計の振り子のよ に左右に大きく振りながら、泥の中の小動物を 食べている。 |
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◆セイタカシギ 【環境省カテゴリー:絶滅危惧TB類】 アフリカ、インド、東南アジア、アメリカなどに 分布。 日本では1960年頃までは非常にまれな鳥 とされていたが、その後徐々に記録が増えて いる。 徳之島でも諸田池や花徳の農耕地で確認 されている。 前長約40cm、背と翼は雄は金属光沢のあ る青黒色、雌は黒褐色。くちばしは黒くて細 長い、足は細長くピンク色。 |
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◆チュウサギ 【環境省カテゴリー:準絶滅危惧】 近年急速に減少。徳之島には旅鳥として飛 来する事がある。 前長70センチ、雌雄同色で全身白色。目先 は黄色で脚は黒色。 夏羽は、胸及び肩羽にレース状の長い飾り羽 を生じる。冬羽では飾り羽はない。 ダイサギ、コイサギなどとともに混成して集団 繁殖をする場合が多く雑木林、竹林などにコ ロニーを形成する。 |
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◆エリグロアジサシ 【環境省カテゴリー:準絶滅危惧、県:絶滅危 惧U類】 熱帯を中心に西武太平洋とアジア海域の沿 岸 に分布する。日本には、奄美や沖縄に夏 鳥として渡来し、繁殖する。 全長約30cm。中型のアジサシ類で、雌雄同 色。成鳥は全体的に白く、背や翼上面は淡い 青灰色。過眼線から後頭、頸の後ろにかけて 黒い。嘴と脚も黒い。 鹿児島県は国内における繁殖地の北限で、 繁 殖固体群として重要。 |
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◆リュウキュキビタキ 【鹿児島県カテゴリー:準絶滅危惧種】 キビタキの亜種で奄美大島、徳之島には比 較 的多い。 奄美は繁殖の北限にあたる。低山の照葉樹 林帯に分布し高地で見られない。 雄成鳥の上面は緑色を帯び、三列風切外弁 が白い。 鳴き声はツィチィ。 |
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◆ミサゴ 【環境省・鹿児島県カテゴリー:準絶滅危惧種】 体長54-64p。背中と翼の上面は黒褐色、腹 部と翼の下面は白色で、顔も白く、眼を通っ て首に達する太い黒褐色の線が走る。後頭 部に小さな冠羽がある。嘴は黒く脚は青灰 色。 食性は肉食性で主に魚類を食べるが爬 虫類、鳥類を食べることもある。獲物を見つ けると素早く翼を羽ばたかせて空中に静止 するホバリング飛行を行った後に急降下し、 水面近くで脚を伸ばし両足で獲物を 捕らえ る。鳴き声は「ピョッピヨッ」と区切って鳴く。 |
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◆オリイコキグラシコウモリ 【環境省カテゴリー:絶滅危惧U類、県:U類】 奄美諸島の固有種。 成獣の前腕長は38ミリ前後、頭胴長41ミリ前 後、体重5グラム前後。 鍾乳洞、用水路隋道、防空壕跡などをねぐらに している。 1999年9〜10月の調査で徳之島全島の推 定個体数は、1500頭以上とされていたが2 002年9月の調査では1/3に減少。 |
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◆リュウキュウテングコウモリ 【環境省カテゴリー:絶滅危惧TB類、県T類】 沖縄と徳之島に分布。 生息域は島の孤立し た原生林であり、個体数も極めて少ない。 前腕長34ミリ〜37ミリ。頭胴長47ミリ〜52 ミリ体重8グラム前後。 体毛は淡褐色。 樹洞を主なねぐらとしている がシダの葉の裏を利用することもある。 徳之島での生息は山間部の照葉樹林に限ら れ、近年の開発で生息域が狭められつつある |
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