徳之島の生物
=生きた化石といわれるアマミノクロウサギの棲む島=
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天然記念物
◆アマミノクロウサギ
 【昭和38年、国指定特別天然記念物】
 (生息地:徳之島・奄美大島)
 約7千万年前地球上に現れたとといわれ
 ウサギの中で最も古い系統とみられ原始
 的で「生きた化石」と言われている。
 全長約45センチ。普通のウサギより耳が
 短小で目が小さく、手足も小さい。手足の
 先に穴掘りに適した大きく鋭い爪がある。
 体色は焦茶色か黒茶色で夜行性。
 土中や岩の下などに巣穴を作る。
 徳之島では南部ダム、井之川岳、天城岳
 を中心とした地域に多い。
◆アカヒゲ
 スズメ目ヒタキ科
 【昭和45年、国指定天然記念物】
 (生息地:徳之島・奄美・種子島・沖縄)
 深い森林の沢沿いなどに生息。
 スズメぐらいの大きさで、オスはのどから
 胸が黒色、メスは白色。(写真:オス)
 春に「ヒーヒョヒョヒョ」と美しいさえずりを響
 かせる。

◆ケナガネズミ
 【昭和47年5月、国指定天然記念物】
 (生息地:徳之島・奄美大島・沖縄本島)
 日本のネズミ類では最大で体長は約25
 センチ。
 手足が大きく爪も鋭い。尾は体長より長く
 30センチ以上もあり、先が白い。
 スダジイ林などの高木の森林内に生息し
 主に樹上で生活。木の実や昆虫を食べ、
 他のネズミ類に比べて警戒心が少なく温
 和な性質。
 普通の毛に混じって生える長い硬毛から
 ケナガの名前がついた。

 
◆トクノシマトゲネズミ
 【昭和47年5月、国指定天然記念物】
 奄美大島、徳之島、沖縄だけに生息する
 日本固有亜種。
 平成18年7月、徳之島に生息するトゲネ
 ズミが新種である事がわかり「トクノシマ
 トゲネズミ」と名付けられた。
 尻尾を除く体長は約10〜15cm。先のと
 がった長さ約2cmのトゲ状の硬い毛を持
 つ。森林にのみ分布、夜行性。シイの実
 や昆虫を食べる。ジャンプ力に優れ、移動
 方法はカンガルーに似ている。
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◆オカヤドカリ
 【昭和45年11月、国指定天然記念物】
 (生息地:小笠原・奄美諸島・沖縄)
 徳之島では「アマン」と呼び徳之島町
 の金見崎海岸では梅雨明けの夜間、波
 打ち際で集団で幼生を一斉に放出する景
 景が見られる。日本では戦後売られたり
 釣りの餌にされたりして激減した。
 日本のオカヤドカリはすべて天然記念物
 で捕獲は禁じられてる。
 しかし、文化庁が「今のところ絶滅の危険
 がない」との理由で、沖縄と鹿児島の4業
 者に対し、量と期間を限定して採集を許可
 することを決めた。これにより、今では一
 部がペット用として国内で流通している。
◆カラスバト
 【昭和45年5月、国指定天然記念物】
 (生息地:伊豆七島・奄美諸島・沖縄)
 山地から海岸部の常緑広葉樹林に生息
 繁殖期以外は、森林の中に潜み、夜明け
 と夕方に活動する。全長約40cmと大型。
 全身黒いが、首の周辺に緑色の金属光
 沢があり足は赤く、尾は長い。
 ウッウー、ウッウーと牛のような大きな声
 で鳴き、徳之島では、ウシバトと呼ばれて
 いる。
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