徳之島の生物
=生きた化石といわれるアマミノクロウサギの棲む島=
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固有種
◆オビトカゲモドキ
 【徳之島の固有種・絶滅危惧T類】
原始的なヤモリ類の一群であるトカゲモドキ科の中でも他種から著しく隔離された分布  を示す不気味な格好はまさに有毒生物の  代表格に見えるが実際は大変おとなしく無 害である。頭胴長は65〜81mm。夜行性背面に3本、頚部に1本紫色の横帯がある。常緑広葉樹林や石灰岩植生地域、渓流な どに生息。
◆トクノシマトゲネズミ
 【徳之島固有種・天然記念物・絶滅危惧T類】
平成18年7月、徳之島に生息するトゲネズが新種である事がわかり「トクノシマトゲネズミ」と 名付けられた。 尻尾を除く体長は約10〜15cm。先のとがった長さ約2cmのトゲ状の硬い毛を持つ。夜行性。 シイの実や昆虫を食べる。ハブの攻撃から回避するための垂直方向へのジャンプ力に優れ、移動方法はカンガルーに似ている。

◆トクノシマノコギリクワガタ
 【徳之島固有種】
徳之島のクワガタの中で一番多く見られる。リュウキュウノコギリクワガタの亜種。黒い個体から赤みがかる固体まで体色に変化がある。アマミノコギリクワガタに次いで大型になる亜種で、70ミリを越える個体を見ることもある。 全長:♂32ミリ〜76ミリ ♀25〜38ミリ。 夜行性。


 
◆トクノシマヒラタクワガタ
 【徳之島固有種】
トクノシマヒラタクワガタは奄美大島に分布するアマミヒラタクワガタと共に大型になり、個体数も多い。国内の亜種の中ではサキシマヒラタに次いで大型になる。♂の第1内歯は中間部に付き、内向き水平面上向きである。先端は、曲りの強い固体も多い。アマミヒラタにあるような小型の♂、♀の上翅の点刻列は不明瞭になってよく解らない。最盛期は梅雨明け後の盛夏で、樹液や灯火には多くの個体が飛来する。
 
   ◆アマミマルバネクワガタ
 【奄美・徳之島固有種】
成虫はほとんど飛ぶことはなく、林道などを歩行するものが見つかる。
シイ類の腐朽部を食べて育つ。
♂40〜65ミリ ♀40〜55ミリ内外。 減少傾向にあり、徳之島では特に減少している。

鹿児島県カテゴリー:絶滅危惧U類
鹿児島県希少野生生物保護条例により捕獲が禁止されている。
 
  ◆マルダイコクコガネ   
 【奄美・徳之島固有種 絶滅危惧U類】
徳之島の天城岳で1998年に発見されたが生息地が限定されている。 体長13〜20ミリ、上翅は短く、全身黒色で大型の♂は発達した頭角を持つが小型固体になると小さいいぼ状突起となる。
主にアマミノクロウサギの糞を食べる。
個体数は減少している。大量採集による親個体の減少が影響していると考えられる。
◆トクノシマゴマダラカミキリ
 【徳之島固有種】
体長25〜35ミリ。前は光沢を有し、黒色に白い斑点が並んでいる。
奄美大島や沖縄諸島にはオオシマゴマダラカミキリが生息しているが徳之島だけがトクノシマゴマダラカミキリが生息している。




◆トクノシマのリュウキュウイノシシ
鹿児島県のカテゴリーで消滅危惧T類、現在の状態をもたらした圧迫要因が引き続き作用する場合、近い将来における野生での消滅の危機性が高い地域個体群。





◆ハイ
 【徳之島と沖縄諸島に分布・準絶滅危惧】
小型のヘビで、頭胴長は315〜530mm。大鱗は非常に滑らかで胴部全体で13列に並ぶ。徳之島の個体群における腹板数は雄191〜199枚、雌200〜212枚、尾下板数雄27〜30対、雌27〜31対で、このうち腹板数は沖縄諸島の同亜種個体群り少ない傾向を示す。常緑広葉樹林や石灰岩植生などの比較的湿潤な場所に生息。
 
◆トクノシマアズキガイ
 【徳之島固有種・絶滅危惧U類】
照葉樹林の原生林に生息。比較的湿った良好な林床にしか生息しない。成貝で殻長9.3ミリ、殻径5.0ミリ内外。殻はやや小型で、細長く殻色は汚白色。殻表には蜜に細かい線条が現れる。本亜種および原名亜種のオオシマアズキガイは鹿児島県の固有種である。


◆トクノシマヤマタカマイマイ
 【徳之島固有種・絶滅危惧T類】
樹上性で、照葉樹林の樹上に生息。
成貝で殻長17〜22ミリ、殻径21〜26ミリ。
貝殻は球〜円錐形。殻色は淡黄白で、体層周縁上に紫褐色の色帯をめぐらす。生息地の森林環境悪化により生息数が激減している。
この他、徳之島の貝類の固有種にはトクノシマギセル、トクノシマムシオイ、トクノシマベッコウ、トクノシマケハダシワクチマイマイ、トクノシマオオベソマイマイなどがある。


 
◆アマミアオガエル
 【奄美大島・徳之島固有種】
体長はオスで3〜5センチ前後、メスで5〜8センチ前後とメスが大きい。環境により明るい緑や暗緑色に変化する。
産卵行動が他のカエルと違い、水際の木の枝や草に泡状の卵塊をつくり卵を産む習性がある。産卵は1月下旬ごろから始まる。鳴き声はクリリリ、クリリリ。
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